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ウエンディの贈り物
押し入れの奥から引っ張り出してきて、
花井愛子『ウエンディの贈り物』を読みました。


はじめて読んだのは高校生の時でした。
当時少女小説が好きでしてねぇ。
夢の世界というか、乙女チックというか、
そういうのに触れて「ええもんじゃのぉ」と、
悦に浸る変態男子高校生だったわけです。


講談社X文庫の小説は、たいてい、
恋に焦がれる女の子が主人公で、
あこがれの男の子が出てきて、
ハッピーエンドっていうお約束なのですが、
この『ウエンディの贈り物』は、珍しく男の子が主人公。


アクセサリーがわりに女の子とつきあっているような、
モテモテの大学生で金持ちのボンボンの主人公ユキヒコが、
自立したオトナの女性、真澄さんと出会い、
そして突然の別れを経験し、自分がいかに子供であったか、
相手と真剣に向き合っていなかったかを強く自覚し、
成長するってなお話なんですがね。
(こう書くとつまんなそー(笑))


少女小説という枠があるから、
物語がちょっと駆け足だし、
読点だらけなんだけれども(苦笑)、
ええ話なんですわ。


こういうのは、ダイジェストで引用したほうが、
雰囲気をわかってもらえたりするんだよな。
まあいいや、長くても…たとえば、真澄とユキヒコが言い争う場面。
以下引用。


「真澄が、言うほど。殊勝なオンナばかりじゃ、ないぜ。いや、むしろ、相手の都合、まったくムシの、身勝手人間のほうが、大多数なんじゃないか?」
「ユキヒコの出会った女性たちが、事実、そうだったとしたら。なおさら、責任は、ユキヒコって男のコに、あると思う」
 真澄は、ビシッと、言ってのけた。
「ボクに!? 責任!? なぜ」
 さすがに、ボクは、頭に血が、昇った。
「ボクの、なにが!? どうして、いけないんだよっ」
「自己主張、しなかったんじゃないの?」
「自己主張って!?」
「好きなコトは、好き。嫌いなコトは、嫌い。はっきり、口にして来た? 態度に出して来た? お互いに、理解し合うために、エネルギーを使って来た?」
「それは……」
「いいじゃないか、別に! とか、言う気でしょ。違う!?」
「………」
 図星、だった。
「いくじなし、なのよ。カラダで、ぶつかるのが、怖かったり、めんどくさかったり。だから、頭の中だけで、ちょっと考えて。ううん、考えるヒトは、まだ、マシかもしんない。考えもせず、ただ、逃げるんだわ。ひきょう者よね」
「ひきょう!?」
「違う!? 女のコと、いちどでも本気で、真剣に、つきあってみたこと、あるの!? 傷つけ合いに近いケンカ、したこと、あるの!?」
「そんなの……、ないけど。オンナなんかと、マジで話すなんて、時間と労力のムダ……」
「やってみたことも、ないくせに、どうして断言できるのよ」



以上引用終わり。
ってなカンジ(笑)。
ちなみに、読み返してみて、俺も今、
真澄さんみたいなこと言ってるなぁ、と思うわけです。
また、俺の心の中の真澄さんに叱られてるなぁ、とも。


gizmoさんに興味のある人は、
古本屋で探して、読んでみてください。
ブックオフで100円くらいで売ってます。
いや、ホントええですよ。
ウエンディの意味、わかる。


知ってる人いるかなぁ?
いねぇだろうなぁ…。
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【2005/10/28 09:00 】 | オススメの本とか | コメント(8) | トラックバック(0) | page top↑
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コメント
--しらんのぅ。。--
しかし、ホント句読点多いぞw
by:ぽむぽむ | URL | #-【2005/10/28 11:15】 [ 編集] | page top↑
--ピーターパンぢゃないんだ?--
『神戸あやか』の花井さんの物語の方が好きだったなぁ…

by:494 | URL | #-【2005/10/28 12:29】 [ 編集] | page top↑
--あは--
>しかし、ホント句読点多いぞw

今、改めて引用の文章見たら、そうだね。
句読点多いわ。w
by:ほしのしずく☆ | URL | #lPaFdrXk【2005/10/28 12:53】 [ 編集] | page top↑
--やはり知らんか--
とにかく、改行と句読点が多いのです。
あと、なぜかカタカナね。

でも494さん、神戸あやかを知っているとわ(笑)。
by:gizmo | URL | #-【2005/10/28 14:58】 [ 編集] | page top↑
--ちなみにこんな順番--
神戸あやか>花井愛子>浦根絵夢

で?gizmoさん、正解は教えてくれへんの?
by:494 | URL | #-【2005/10/28 16:04】 [ 編集] | page top↑
--やっぱ、ウエンディといえば--
ピーターパンのウェンディを思いおこす。
影を縫ってくれた。

何が何でも前向きにとか、挫折や失敗を知らない、あるいは知っていても目をそむけ続けてるとさ、下向いたことがないというか、自分の影を見たことなかったり、あることすら忘れてたりするっもんだ。

ノー天気で幸せっていえば幸せなのかもしれないけどね。
まあ、けったいな影や不細工な影いろいろあるもんだよ。
でも、影が見えているときは必ず光を浴びているってことは事実なんだよね。

他人様は自分と自分の影の両方が一度に見えちゃうんだけど、自分は影しか見えないもんなんだよね。
下向いててもいいこともあるさ。
右手をあげたら右手をあげてくれるよ。
それに、ちょうどこの季節の朝陽や夕陽なんてさ、足が長く見えるじゃんねー。
おーっし、って思ったら、陽のあたる方に顔あげりゃいいと思うよー。

仏は常にいませども、現(うつつ)ならぬぞあわれなる、
人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見え給ふ。
(梁塵秘抄より)
by:歩 | URL | #-【2005/10/29 15:00】 [ 編集] | page top↑
--あうあう--
>494さん

どうもです~。
「知ってる人いるかなぁ?」って書いたのは、
この小説知ってる人いるかなぁ?って意味です。
「ウエンディの意味」ってのにかかってますね、ごめん。
このウエンディってのは、
その通り、ピーターパンのウエンディです。


「ウエンディの贈り物」の物語の最後で、
主人公や、主人公と縁した人を、自分で、
ピーターパンの登場人物になぞらえるんですね。


コドモの世界にとどまり続けるのではなく、
オトナになるための贈り物、ってのが
「ウエンディの贈り物」だったということで、
なるほどねーという読後感になるってことです。


ふと気づいたんだけど、
ピーターパンの物語って、
俺、正確にしらないや(w



>歩さん

こんにちは~。
なんというか、生きているといろいろなことがあるけれど、
下を向いたままではなくて、無理矢理にでも顔を上げることが
出来るかどうかが、きっとオトナのハードルなんじゃないかな、と。
そんな風にも、思ったりします。


今目の前にある現実に向き合うことが出来ているかどうか。
いつもチェックしていないと、猫背になっちゃうもんですね(笑)。
by:gizmo | URL | #-【2005/10/29 15:34】 [ 編集] | page top↑
--あ…やっぱり…?--
>この小説知ってる人いるかなぁ?って意味です。

どっちかなぁ…とは思ったんだけど。

難しいね、書くのも、読み取るのも。
by:494 | URL | #-【2005/10/29 23:01】 [ 編集] | page top↑
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